20230625_USGって良い曲たくさんある

・日記

立見席を取れたUNISON SQUARE GARDENのライブのため、地元仙台へ帰省。小学生の頃からの友人と昼飯を食い、ライブを見て実家に泊まる。

ライブの感想は後述しています。セトリについても触れているので追加公演に向けてネタバレを避けたい人は注意。

 

 

今日会った友人は数年前に小中の同級生と結婚したんだけど、この前家を買っていた。引っ越したばかりで散らかってるけど……とご飯を食べたあと家に招待してくれて、家具を組み立てる手伝いをした。

自分は故郷への意識がおそらく希薄な方で、仙台の知ってる土地をふんわ〜り地元と捉えてる。だから、通っていた小中学校の校区に家を買った友人夫婦の中の「地元」と、俺にとっての「地元」はおそらくかなり別の感覚なんだろうなと思う。仙台に住んでいたら「仙台出身です」とは言わないけど、離れたらそれが通じる。もしかしたらこの感覚は、自分が何に帰属していてどんな属性を持つのか、言葉にはしないけどなんとなく(あるいは無意識に)感じている「自分達ってこんな人間だ」という認識にも連なるのかもしれないなと思ったりした。

 

初めてアーティストのライブに行ったのは10年前、ユニゾンの『CIDER ROAD』ツアーの仙台公演だった。仙台でユニゾンのワンマンを観るのはそれ以来だ。もう10年前なんだ/10年以上ずっと、ユニゾンが一番好きなバンドなんだ、という感慨がある。ユニゾンのライブ映像をたくさん見て、ライブというものにとにかく憧れていたあの頃の自分が、初めて生でユニゾンを見た時の第一印象は「斎藤さん顔ちっさ!」だった。あの日はMCも普通にしていて、田淵さんが仙台の牛角に一人で入った時の話をよく覚えている。他に何の話をしていたかは忘れてしまった。斎藤さんと田淵さんが向き合って演奏する「23:25」のアウトロは燃えたし萌えた。

それからずいぶん時間が経ち、ライブにも相当な数行くようになった。当時と今では自分にとってライブにおける体験の意味合いがかなり変わった。当時はとにかく「ライブを生で観る」ことに重きがあったけれど、最近は「好きな音楽の解像度を上げる」という意味合いがかなり強くなった。生で、大きな音で聴くことで初めて分かる良さがあると感じている。どんな音/ビートが鳴っていて、どんなふうにノるのが気持ち良いのか、安直な言い方だが身体で感じて掴むと、帰ってから同じ曲を聴き返すのがより楽しくなる。ライブで持ち帰るものが増えたのだなと思う。自分は音楽が好きだ。

 

『Ninth Peel』のツアーは神奈川2Daysに続き三度目。元々は、神奈川のどちらかだけ取れたらいいか、と思ってFC先行で申し込んだところ両日取れてしまった分だけの予定だった。アルバムのリリース後も先行抽選や一般発売があったと思うけど、リリースされてすぐは「聴きやすいけどめっちゃ刺さりはしないな」という感じで、そこまでこのアルバムにハマっているわけではなかった。が、ライブで聴いたことで上に書いたように身体に馴染んだのか、すっかり良いアルバムだなと思うようになったタイミングで立見席の追加販売の告知があり、無事取れたのでこうして行くことにしたのだった。セトリもとても良かったので。

この『Ninth Peel』ツアーのセトリは、特に去年のツアーのセトリと比べると玄人好みしそうなものだった。なんだけど、しっかりとUNISON SQUARE GARDENらしいセトリでもあった。ユニゾンがやってんだから当たり前なんだけど。

個人的にめちゃくちゃ好きだったセクションは「WINDOW開ける」→「シューゲイザースピーカー」→「アンチ・トレンディ・クラブ」の反骨精神バキバキのところ。そもそもPVもない、シングルでもない、もちろん今回のアルバムに収録されてもいないような曲をアルバムツアーでこんなにバカスカやる?ってくらいのセトリだったんだけど、それらの曲のメッセージや雰囲気を拾った上で、アルバムの曲が一番良く聴こえるライブの構成力。ライブってこういうのが格好良いよね、という信念が強固にあることや、それを実現するための力を持っていること、本当に頼もしいです。あと「シューゲイザースピーカー」が大好きな曲すぎて聴けてうれしかったし「WINDOW開ける」はたぶん生で初めて聴いた。格好良かった。「お人好しカメレオン」も斎藤さんの歌がめっちゃよかった。UNISON SQUARE GARDENって本当に良い曲たくさんある。

 

個人的には会場の規模感がちょうどよく、ステージも正面から見れたので神奈川の時よりも演出が分かりやすかったのもよかった。照明が今回も非常に良い。後ろのタイトルのネオン、9文字だな〜と思っていたらカウントダウンで一つずつ光らせていたりと凝っていてニヤついていた。色の切り替えも斜めから見るより綺麗で、見る角度って大事だなと感じた。

立見席は一階の一番後ろだったので、後ろの人を気にすることなく踊れたのも楽しかった。あれくらいのホールの規模なら毎回最後列がいいな。

アンコール一曲目、「ガリレオのショーケース」は神奈川では二日とも田淵さんが斎藤さんにじゃれついてたんだけど、今日は田淵さんが曲の半分以上をずっとぴょんぴょん跳びながら楽器を弾いていて、間奏の時は斎藤さんがそれに付き合ってあげているのが可愛かった。毎回のあのじゃれつき、田淵さん絶対狙ってやってんだろうなと思うけど、見ていて楽しいので良いと思います。

曲の拍と全然違うリズムで飛び跳ね続けていたので若干ミスってたのはちょっと面白かった。ユニゾンは勢いとライブのテンションをかなり重視していて、だからまあ時々トチるんだけど、そこで空中分解するわけでもないし、あれらの楽曲をあの勢いでやり続けている、というのは間違いなく化け物なんだと思います。よく思うことだけど、ユニゾンのライブはかなりアトラクションめいている。

あと「恋する惑星」めっちゃ良い曲〜。何度聴いても最高。いつか「ライドオンタイム」と並べて披露してくれることを待ち続けます。

 

最後にセトリ載っけて終わります。

 

 

1.夢が覚めたら(at that river)

2.シュガーソングとビターステップ

3.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ

4.Nihil Pip Viper


5.City peel

6.静謐甘美秋暮叙情

7.WINDOW開ける

8.シューゲイザースピーカー

9.アンチ・トレンディ・クラブ

10.MIDNIGHT JUNGLE

11.Phantom Joke


12.Numbness like a ginger

13.お人好しカメレオン


《ドラムソロ〜セッション〜カウントダウン》

14.スペースシャトル・ララバイ

15.放課後マリアージュ

16.徹頭徹尾夜な夜なドライブ

17.カオスが極まる

18.恋する惑星


En1.ガリレオのショーケース

En2.kaleido proud fiesta