20230728_予感

・日記

XIIXのライブに行ってきた。今日は斎藤さんと須藤さんの二人編成で、1時間に満たない短めのライブだった。

ライブ中斎藤さんが「楽しい」と何度も口にするのが印象的だった。音楽を自由に楽しむ様は見て聴いているこちらも幸せになる。斎藤宏介は歌、ギター、音楽をとても愛しているのだなと強く思った。須藤さんのベースもとても良い。ていうか米津玄師のライブでサポートとしてベース弾くようなスーパープレイヤーをあんな近くで拝んでよかったんですか? 今になってびびっている。ファズを噛ませたサンダーバード(だよね?)、びっくりするくらい音が良かった。あとまあとにかくピッキングが安定してて音粒が綺麗。斎藤さんの音楽への愛も、須藤さんのベーシストとしての存在感も、二人編成で、ほとんどをアコギ、ベースと歌声だけで構築したライブだからこそより強く感じられたような気がする。良いものを見たなあと思った。

 

先日リリースされたXIIXのアルバム『XIIX』が個人的に大ヒットで、前作前々作も合わせて聴き返している。歌がいいとか、ギターもベースもかなり主張してくるとか、遊び心が覗く歌詞めちゃ好きだなとか、色々思っているんだけど、自分の感じ方の核心をつくような言語化にはまだ至っていない。けれど今日のライブはそれに一つ近づけたような気がした。

 

UNISON SQUARE GARDENのオタクなのでどうしてもそれに絡んだ言及になってしまうのだけど、ロックバンドに拘る田淵智也に対して、より広く音楽への想いを抱くのが斎藤宏介なのだなと、それを実感した。インタビューでは一番マスを意識するのが斎藤さんだったので、知識としてそういう志向であることは知っていたけど。それは分かりやすいものをやりたいねという話ではなく、より純粋に、良いと思う音楽をたくさんの人に聴いてもらいたいということなのだなと、セッションしながら笑ったり、ルーパーをいじってビートを作る姿を見て感じた。あの姿を見たあとでバンド編成のライブをもう一度見れたら、XIIXが自分にとってもますます大事なバンドになり得そうだ、という予感がある。