20230722_二十九歳

・日記

アークナイツをして映画を見てライブに行った。

 

アークナイツ、「マリア・二アール」を読み終えた。やっぱり他のストーリーより少年漫画感が強くて、「こういうのも読めるんだ?」と良い意味で困惑した。でもこれ、アークナイツの下地がないままで雑誌連載とかになったら世界観を開示できないまま打ち切りエンドになってるんだろうな〜(どういう想定?って感じですが)。そう思うとアークナイツだからできることなのも間違いなかった。まだちゃんと始めて時間は経っていないが、なんていうか、めちゃくちゃいろんなことをやろうとしてますねこのゲーム。すごいな〜。入り口はかなり狭いのにその先に無限が広がっている感じ。

故郷から離れた場所で家の名前を背負う姉と、姉に憧れ家の再興のために戦う妹。めちゃくちゃ良かったです……。姉側の話はあまり開示されていませんが、続きと周辺テキストで浮かび上がってくるのかな。全部を詳にしないアークナイツくんの態度にもようやく慣れてきた気がします。これまで触れてきたコンテンツは基本的になんでも説明してくれた(今は明らかにできない、という説明も含めて)し、流行的にも説明がないと不親切と見做されがちですし。

 

 

見た映画は『裏切りのサーカス』。「ギャガ・アカデミー賞受賞作品」の上映特集が組まれていて、1500円で観れた。『ヘイトフル・エイト』も観てみたい。これはほぼタイトルだけで「観てみたい」と言っています。話の内容は知らない。

裏切りのサーカス』も内容を調べずに「なんかオシャレなタイトルじゃん」という理由で観た。アークナイツにハマってから「今まで積極的に触れてないエンタメにも触れたい」という欲がちょっと高まっており、洋画を観るというのがそれにハマった部分もある。だからアカデミー賞の特集はタイミングが良かった。外しはしないだろ、みたいな。

実際面白かった。掴みきれていない部分も結構あったし取り違えている内容もおそらくはあると思うが、最後のシーンはちょっと痺れた。(作られた)喝采の中でこちらを見るスマイリーに、私はまるで共犯者であったかのような錯覚を覚える(それはスマイリーがカーラと話をしたと語る時の構図と同じだ!)。果たしてスマイリーはこれまで本心を語っていただろうか?どれだけ本当のことを語っていたのだろうか?……しかしそれを確かめる術は私にはないのだ、なぜならそこで映画は幕を下ろすのだから。

撮り方も工夫されていたように思う。例えば、窓枠で一度人物を囲って見せ、カメラが引いていくと共に、窓の枠と画面の枠の間を別の人が通り抜けていくシーンがあった。そういう奥行きのある構図を見せた上で、画面いっぱいにスマイリーの顔を映すのだ。顔面を映すだけでもインパクトのある画面を、より印象的にしていたように感じた。それがまた、最後のシーンで画面のあちらとこちらの境界を取り払ったような感覚を生み出していたのかもしれない。

日本人以外の顔を全然識別できないので洋画を観るのは苦労するんですけどまた観たい。やはり『ヘイトフル・エイト』も観るか。

 

Base Ball Bearの日比谷野音でのワンマンライブに行った。暑かった……。

ライブで聴いたことなかった曲を今回もたくさん聴けた。個人的には3人になってからの曲にお気に入りが多く、「逆バタフライ・エフェクト」「SYUUU」「試される」あたりでテンションが上がっていた。あと新曲!新曲めちゃ良かったです。ワンフレーズをループさせたうえでギターを持ち替えるのかっこいい〜。Base Ball Bearの入場SEになっている曲を聴くためにXTCのアルバムをちょっと聴いたことがあるんですが、なんとなくそれを思い出すような曲でした。新しい曲がチャレンジングでかっこいいバンドは良いバンドだと思います。毎回最高を更新する必要はないと思っているけど、焼き直しではやっぱりちょっとつまらないので。

Base Ball Bearをライブで見ると、毎回楽しそうにドラマを叩く堀之内さんに目がいく。よれることのないビートがとても頼もしく気持ち良い。手数の多さやおかずの入れ方よりも、曲に相応しいビートを力強く叩くことが一番印象に残るのってすごいことだよなと思っており、それがBase Ball Bearのライブの楽しみの一つだ。元気をもらえます。

またワンマン行けたらいいな〜。

 

 

ところで自分は今年で29、もうアラサーなんですが、わりとそのことを気にしていた節があって、「これからいい歳こいてライブに行く人間になるのかな〜」とか思ってました。が、そんなことを思っていると、周りの人間、それこそ同じライブ会場に来ている人にまで「いい歳こいて……」とか思ってしまいそうだなと思い、これはよくないなと。それって年齢による差別じゃないですか。二十代の間はロックバンドのライブに行っても何も言われないのに三十代を超えたらダメとかそんなわけないし。そういうわけで、まずは自分の年齢を気にしないところから始めようと思います。いくつになってもライブに行きたいです。みんなで健康でいような。