20230630_tacicaよかったです

・日記

望月拓海『これってヤラセじゃないですか?』を読んでいた。昨日読んだ『これでは数字が取れません』の続き。

前の巻よりもざっくり大味で、読むファストフードという感じが強まった。そういうもの自体は自分も好んで読むので、それだけでネガティブに思いはしないんだけど、明らかにミスで文章が途切れている部分があり、制作者(主に作家および担当編集的な人)の気持ちの入ってなさを感じてしまってかなりガックリきた。続きを読み進めてもなんかイライラしかしなさそう。一旦離れて別の小説を読むことにした。

 

tacicabillboard live YOKOHAMAでのワンマンを観た。2部制のうち第1部に参加。アンコールを含めても1時間半に満たない短さだったけど良いライブでした。ライブの定番などはあんまり分からないけど、タイアップのシングル曲は演らず、アルバムからも「それやるんだ?」みたいな選曲が多くて珍しいものを見た気分。「Mr.」「ジャッカロープ」「馬の眼」と言った、『好きだけどライブでやらなさそうだなと思っていた曲』をたくさん聴けたのは驚いたし嬉しかった。どっしりした曲や、リズムパターンで聴かせる曲が多く、月並みだが音源以上にかっこいいものを聴けたと思う。

聞き覚えはめっちゃあるけど曲名が出てこなかったり、どのアルバムに入っているか思い出せなかったりする曲もあったが、「どのアルバムに入っていてもあんまり違和感なさそう」というのは昨日も書いたバンドの確固たる世界観に由来するのかもなと感じた。ちょっとポジティブに捉えすぎか? あと山下達郎のカバーをやったのも驚き。完全に自分たちの曲にしていた。

あの場の空気感とバンドとしてのかっこよさを終わってからもしみじみと反芻していて、普段ロックバンドを見る時の興奮とはかなり違った気持ちになっている。今後しばらくtacicaばかり聴いている予感がします。

あと音が良く、ライブの強度としても満足度が高かった。ライブハウスではどんな空間を作るんだろうか。ライブハウスでやるワンマンにまた行ってみたい。