20230629_原体験じゃない

・日記

望月拓海『これでは数字が取れません』読んだ。

お仕事モノの小説を読みたいなと一年くらい前に買って積んでたやつ。その頃はタイプの違う男キャラ二人のコンビというところに惹かれたのだと思う。人見知りな天才と直情的な元ヤンのコンビという、ストレートすぎる組み合わせに期待したいだけの熱さはたぶん感じられた。とはいえ、終盤の展開はちょっと驚いたものの、主人公自身が直面した課題へのアンサーは出さないまま、あからさまに引きとして一つの事情が明かされて続きへ……という感じで読後感はイマイチ。続編も一緒に買っていなかったら読み終わった後で本をぶん投げていたと思う、というのが正直なところ。文章は平易でした。せっかくなので続きは読む。

 

暑くて家にいるだけで疲れた。熱中症のごく軽度のやつとかそんなのかな〜。ここ数日暑すぎる。これからもっと暑くなるのかと思うと本当に気が滅入るし、夏フェスのチケットを勢いで取ったりしなくてよかったと思った。今の体力で行ったら冗談抜きで倒れそう。

 

日中は転職サイトを眺めていた。いくつか気になる求人を見繕ったものの、結局応募はせず。ひっかかった面を具体的にする。探し方も変えてみてもいい気がしてきた。全部希望通りというのは無理だとして、まず自分の希望をもっとはっきりさせないといけない。

大学生の時の就活は自分が調べなくても想像できる範疇の仕事しか応募せず、運良く内定をもらったところで半ば趣味の延長で働いていたので、今さらながら職の探し方がわからない。エージェントってものに相談してみようかな。就活をちゃんとできる人も働いている人もすごすぎるし偉すぎる。

 

明日tacicaのワンマンを観に行くので最近tacicaのアルバムを何枚か聴いていた。ここ数日は『jacaranda』をよくリピートしている。昔は疾走感のある「アトリエ」「人鳥哀歌」ばかり印象に残っていて、それ以外はほとんど聴いていなかったけれど、最近は別の曲もスリーピースバンドとしてのアレンジが凝っていて良いなと思う。一方でソリッドな音は荒削りさも感じさせる。王道にいきすぎないクールなアイディアと、思いついたそれらを全部やろうとする熱さを感じ、唯一の雰囲気があるなと思った。音楽的に類するものは全然あるけれど、tacicaの世界観が2枚目のフルアルバムにして出来上がっている。

例えばロックバンドに傾倒していった高校生の頃にこれを聴いて、今と同じように感じていたら、おそらく今よりもっとガツンとハマっているだろうし、自分の音楽人生に大きな影響を与える一枚になっていたに違いない。そうしたら、自分の音楽の趣味はどんなふうになっていただろう。高校生の頃の自分に聴かせてみたい。