240212_異世界マンガ

・日記

『アオのハコ』がコミックス累計300万部(13巻まで、23年12月)で、『片田舎のおっさん、剣聖になる』がコミックス累計400万部(5巻まで、24年1月)なの、ジャンルによる規模の違いがよく分かってすげ〜と思いました。読者層が金を出す(金を出せる)のかとか、連載媒体の違いとか、色々あるのを含めて。

どんだけ腐されようと主人公が爽快に活躍する異世界ファンタジーは人気。漫画に求めるものとして現実逃避的なモノは間違いなくあるし、このストレス社会でスカッとできるエンタメはウケるよねそりゃ、と改めて感じた。

ところで片田舎のおっさん、冒頭の無料分をサラッと読んだ印象なんですけど、余計な設定語りとかしないのがめちゃめちゃいいですね。おかげで本当にサラッと読み進められるし話のテンポも途切れないので主人公の活躍やヒロインとの関係を見て気持ちよくなりたいという気持ちに水をぶっかけるようなことをしてこない。いきなり技とかスキルとか言い出さないし転生もしないのがいい。スキルとか転生とか、今となってはその説明をするための尺すら惜しい感じがする。という感じで、売れるように作ってあるし実際に売れていてすごいと思った。オリジナリティは特に感じないけど、求められてるのって完全なるオリジナリティよりも分かりやすく楽しめるものだよね、というのは別に今に始まったことではない……。

この手の作品を読む年代が将来何読んでるのかも気になりますよね。10年後には最強のお爺さんお婆さんが異世界を無双する作品が大真面目に作られているかもしれない。異世界桃太郎、もしかしたら桃太郎生まれてこないかも。

 

オリジナリティといえば『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』を2巻まで読みました。作品固有の世界観や宇宙空間での漁やらとオリジナリティに溢れており、こっちは俺の知らない世界すぎてわりと宇宙ネコになりながら読んでいます。たぶんお堅く作ろうと思えばいくらでもお堅く作れそうなところ、キャラクターの方で崩して自分みたいな人間にも読みやすくしてもらってる感じがする。漁のシーンはアクション的な楽しみ方をしていて、『とある飛空士への追憶』や関連シリーズで空戦のシーンを読んでいた時と同じ感覚で読んでいるなと気付きました。あれ面白かったな。

そんな犬村先生の新作がガガガ文庫から出るんですが、一巻の時点で1000円(文庫で!?)と言われ、流石に躊躇ってしまう。版元は中古で買われても一切嬉しくないでしょうが、消費者的には(なら中古で古いシリーズ読もうかな…)と思ってしまった。紙本は原価高騰やら電子書籍への乗り換えによる購買者の減少やらで本当に苦しいんだろうな〜。なんなら若い子の方が紙で読みそう。知らんけど。

そんなことを取り止めもなく考えていました。

 

休みが3日あると余裕を持ってものを考えることができて本当にいいな。毎週こうあってくれたら今の会社でも別にいっかなと思えるんだけど。

あと来週も競馬行くことにしました。