ぼざろから入る2022年おすすめアルバム5選

・はじめに
読みに来てくれてありがとうございます!
 
本記事は「TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』を見てロックバンドに興味を持ったけど、何から聴いてみたらいいか分からない!」という人にオススメしたいアルバムを紹介したい!という一心で書いたものになります。
 
タイトルの通り、『ぼっち・ざ・ろっく!』を入り口にしてロックバンドに触れていくのにおすすめしたいアルバムを、2022年に発売されたものという縛りを設けて5枚紹介しています。基本的には今まで〝ロックバンド〟というものを意識したことがなかった人に向けて書いた記事のため、普段からロックバンドをよく聴く人にはちょっと物足りないものになっているかもしれません。何卒ご容赦!
 
そういうわけで、前置きもそこそこに早速GO!
 
 
1. Honey & Darling / KANA-BOON

 

『ぼっち・ざ・ろっく!』のED曲「Distortion!!」を作詞作曲した谷口鮪がギターボーカルを務める四人組ロックバンド・KANA-BOON。アニメの主題歌をいろいろやってるのですでに知ってる人も多いかも。
 
KANA-BOONはメロディや歌詞の語感の良さがとにかくキャッチーで聴きやすいので、ロックバンドに馴染みがない人もきっと聴きやすいアーティストです。
 
また、リードギターの存在感もバッチリ。ぼっちちゃんを見て『ギターってかっこいいな……』と思った人はぜひ歌の裏で鳴っているギターの音にも耳を傾けてみてほしいです。
 
全15曲とボリューム感のあるアルバムですが、テンポやビートも様々なので飽きずに聴けます。1時間があっという間!
 
 
2. MEMORIES 2 / ネクライトーキー

 
「石風呂」名義でボカロPとしても活動する朝日がギターおよび主な作詞作曲を務めるバンド・ネクライトーキーが、「石風呂」名義で公開された楽曲をバンドでアレンジしてカバーしたアルバム第二弾。
 
ボーカルを務めるもっさのかわいい歌声はちょっと舌足らずなんですが、アニメソングにも通ずる部分があり、『ぼっち・ざ・ろっく!』からロックバンドに関心を持った人もすんなり聴きやすいんじゃないかと思います。
 
ちょっと捻った展開が楽曲のイメージを賑やかにしていて、変な例えですが漫画的な印象もあります。歌詞の世界観はなかなか自虐的かつライトに厭世的で、『陰キャ』というワードやぼっちちゃんのメンタリティに親近感を抱く人にもオススメ。
 
こんな書き方をするとどんなバンドか想像しづらいかもしれませんが、本作のギターの鳴らし方はかなりストイック。タイトなバンドサウンドを楽しめます。
 
 
3. But wait. Cats? / [Alexandros]

 
「青春コンプレックス」「あのバンド」みたいなソリッドな曲が好きだな〜という人にオススメしたいのが、ギターボーカルの川上洋平率いる四人組ロックバンド・[Alexandros]のこのアルバム。
 
「Baby's Alright」「閃光」「無心拍数」といったアップテンポなギターロックは特に、初期衝動に溢れたエモーショナルな楽曲。
これらの曲が『ぼっち・ざ・ろっく!』との親和性が高いのはもちろん、スウィングしたビート感とゴリッとしたベースの組み合わせが気持ちいい「どーでもいいから」や、エレクトロなアレンジの「we are still kids & stray cats」など、ロックバンドができることの幅広さや奥深さを40分足らずで聴かせてくれる快作です。
 
『ぼっち・ざ・ろっく!』から〝ロックバンド〟をより深堀りしてみたい、という人にぜひ聴いてほしい一枚。
 
 
4. Harvest / 04 Limited Sazabys

 
アニメからちょっと離れて漫画にも言及すると、原作一巻で虹夏ちゃんが「メロコアやジャパニーズパンクを聴く」と言っていましたね(アニメ見直したらアニメでも普通に言ってました。アニメから離れなくても全然よかった)。今ジャパニーズパンクを聴くならこのバンドは外せないでしょう、ということで紹介したいのが四人組のロックバンド・04 Limited Sazabys、通称フォーリミ。
 
ボーカルのGENはベース兼任。ベースボーカルってかっこいいよね……! ハイトーンボイスがメロディも相まってとても耳に残ります。
 
「fade」のようにヘヴィな印象の曲があれば「Honey」のように爽やかな曲もあり、パンクを基調に幅広いアプローチで聴かせてくれます。
ギターは二人いて音も分厚く、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の楽曲以上に速くて激しい曲も多いかも。
先に書いた[Alexandros]とは違った角度から〝ロックバンド〟を知ることができる一枚です。
 
ちなみにジャパニーズパンクといえば(?)ELLEGARDENも新しいアルバムをリリースしたばかり! ※(?)としたのは、エルレというアーティストを一言でパンクと呼んでいいのか自分にはちょっと分からなかったからです。
世代的に星歌さんがめちゃくちゃ聴いてそうなので、その影響で虹夏ちゃんも聴いてたら嬉しいな〜とか思っています。
 
The End of Yesterday / ELLEGARDEN

 
 
5. アイム・スティル・ヒア / ナードマグネット

 
四人組ロックバンド・ナードマグネットの楽曲の特徴は、素直でキャッチーなメロディと余計なものを削ぎ落としたシンプルなアレンジ。それを余すことなく感じることができるのがこの『アイム・スティル・ヒア』です。
 
アニメソングの情報量の多さに慣れた方には少し物足りなく感じてしまうかもしれませんが、その分「四人のメンバーが何をやっているのか」というのも把握しやすくて、「結束バンド」という四人組のバンドのリアリティ的な解像度を上げるのにももってこいかもしれません。
 
また、本作の楽曲の端々から感じられる寂寥感と諦念、そして『それでもまだここにいる』と歌う様は、成功だけで語ることのできない我々の人生を代弁しているかのよう。
 
本作を聴き、結束バンドの解像度が上がった今、四人の十年後は果たしてどう見えるでしょうか。その想像に被さるように響く《最高の人生にしようぜ》。
きっと四人はいつまでもバンドを続けている。それがどんな道の上にあったとしても。そのビジョンに我々は落涙を禁じ得ないのです。
 
 
・まとめ
最後の最後に性癖が出てしまいましたが、ここまで5枚+1枚のアルバムを紹介してきました。
 
また、2022年には『ぼっち・ざ・ろっく!』においてオマージュ・モチーフとして何度も取り入れられているASIAN KUNG-FU GENERATIONの『プラネットフォークス』もリリースされています。
いきなりこのアルバムから入ると「思ってたロックバンドと違う……?」と感じてしまうかもしれないと思い、ここでは取り上げませんでしたが、本作もとても良いアルバムです。
 
プラネットフォークス / ASIAN KUNG-FU GENERATION

 
 
今回の記事は2022年リリースのアルバム紹介を絞ったのですが、それには理由があります。すなわち
 
活動中だからライブに行ける!
 
ということです。
(もちろん2022年にはリリースせずにライブやってるアーティストもいっぱいいますが、きりがないので「今年アルバムを出した」で絞ってみた感じです)
 
アーティストの規模によって、ライブをするライブハウスの大きさやチケットの取りやすさもぜんぜん違うので、「興味を持ったら今すぐGO!」とはなかなかいかないかもしれません。
それでも、この記事をきっかけに、あなたが新しい音楽に触れ、ロックバンドを(ますます)好きになって、ライブハウスにも足を運んでみようと思えたなら、こんなに嬉しいことはありません。
 
そういうわけで、ここまで読んでくださりありがとうございました!
みなさま良き音楽ライフを!
それからメリークリスマス!
 
結束バンド / 結束バンド